教育の機会均等を求める千曲市民の会の活動

▶詳細は「屋代南高校閉校に至る経緯‐総括」参照

会の目的

千曲市内に2つの高校があることは教育の機会均等から当然の権利であることを訴え学びの場を守る。

2つの高校が必要であることの根拠 

他の市町村と比べて5万人都市に高校が1校しかないのは、教育の機会均等を考えたとき著しく不公平である。本来3校が必要である。

令和4年4月 

自治体名人口高校数1校当たりの人数(人/校)
長野市3681332415338
上田市1524631015246
須坂市49040316347
坂城町13587113587
千曲市58281158281
※市町村別、人口に占める高校数(公立、私立、通信の合計)の比較

1. 県教委はキャンパスは 1か所だけと発表した

  「屋代南高校を発展させる会」の要望は、受け入れられなかった

2. 当会はオール千曲(官民一体)で行動しようと各方面に働きかけた

  1.  市民会議開催 4回 市民へチラシ配布
  2.  キャンパス校誘致活動を全市で行うようお願い書提出 (提出先:千曲市議会、千曲商工会議所、戸倉上山田商工会)
  3.  上申書提出 (提出先:県知事、県教育委員会、市長、市議会議長)
  4.  会議後、内容を報告(千曲市長、市議会、教育長)
  5.  合同会議の開催を要望 (市、市議会、千曲商工会議所、戸倉上山田商工会。当会)

3.会の名称を「教育の機会均等を求める千曲市民の会」に改名

   2022年12月に屋代南高校の閉校が決定したので「未来に輝く屋代南高校をめざす市民の会」の名称を改名した。

私たちは多方面に働きかけた。が、キャンパス校を誘致するという大きな目標を達成するには千曲市が 1つにまとまる必要があるので、
市長や市会議員、屋代南高校OB等が所属する任意団体に入会することを決めた。しかし、市民団体の良さは失わない心意気で臨んでいる。

5.県教委と懇談し最終の意向を聞く

当会は11月22日に県教委と懇談し最終の計画案を直接聞いた。その内容は千曲市にとって屋代南高校を失うだけの絶望的な内容だった。      

  • 屋代南高校は閉校にする
  • 新校のキャンパスは 1つに限定する
  • 農場を持つ更級農高に集約する
  • (仮に)誘致したいなら3万坪の農場を用意することが条件になる

その後・・・2023年1月25日、『屋代南高校を発展させる会』から報告会開催の連絡がきた。

6.「屋代南校を発展させる会」の報告会に初参加(2023年2月9日)

  県教育委員会は千曲市長を訪れ次のことを伝えた・・・・ 

  市長が会議で報告したこと

  • 校地はキャンパス 1校案に固執しない
  • 農場があるなしで校地を決めることはない   

簡単な挨拶の後、初参加の当会、個人の参加者があいさつ、児島顧問が各方面へのお礼を述べた後、市長の報告があった。               多くの市政を担う人たちが集まっていたが、意見交換、議論などはほとんどなく、会議は30分程度で早々に終わってしまった。
あまりにあっけない会議に驚いた。しかもその後、一度も会議は開催されていない。約1年活動停止状態である。 

7. なぜ、キャンパス校ができる可能性が示されたのか?

  1. 当会顧問、児島保彦氏が単独で県教委と5回の面談し、それを含め通算8回の会談で意見交換を行った
  2. 会談を重ね新校は更級農高へ集約するという計画は変わらないとわかった。そこで知事に上申書を提出した
  3. 第三次計画案は12月の県議会、教育委員会で承認されることになっていたが、12月23日に 1か月の延期が発表された
  4. 2023年1月16日、教育委員会では「キャンパス校は1つに限らない」ことが決まった。校地は懇話会で話し合われることになった
  5. 千曲市にキャンパス校ができる可能性が残り、情報技術学科及びライフデザイン科等の学ぶ場ができる可能性が示された

8.これからの活動

  1. キャンパス校の誘致の機運を高める
  2. 「屋代南高校を発展させる会」(会長:千曲市長)とともに活動する
  3. これから『懇話会』(県教委の下部組織)のメンバーが決まり話し合いが行われる                               当会は「屋代南高校を発展させる会」の会員として総合技術新校のキャンパス校を屋代南高校跡地に誘致する活動を行っていく

9.懇話会とは?

  • 懇話会とは県教委の下部組織である
  • 人選は基本的に県教委が 2023年内に決定する
  • 最終的の校地の決定権はどこが持つのか・・・懇話会の意見を聞いたうえで県教委が決める

「屋代南高校閉校に至る経緯‐総括」文責 児島保彦*略歴

〈略歴〉 
児島 保彦
中小企業診断士 1937年 長野県千曲市に生まれる 屋代高校卒業 早稲田大学商学部卒業
住友大阪セメント(株)常務取締役を経て中小企業診断・経営コンサルタント 清泉女学院短期大学兼任講師 日本経営合理化協会、中小企業金融公庫等講師SBC放送 コメンテイター

著書 ・ダイヤモンド社「儲かる会社は人が1割 仕組みが9割」アマゾン企画部門一位
・同友館 「非常事態に絶対負けない経営」他著書多数  長野経済研究所「日本的経営の限界とその対応」を掲載

「屋代南高校閉校に至る経緯総括」

教育は百年の計であり千曲市の最優先課題である、なぜ114年の歴史を持つ屋代南高校だけが閉校になったのか?
なぜ、「新校は更級農高に集約する」が白紙になったのか? 

令和5年10月9日
屋代南高校を発展させる会 顧問
千曲市の教育の機会均等を守る市民の会 顧問 児島保彦